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麻実 初逢瀬(その13)

バスルームで身支度を整える。
といっても、シャワーは夕食前に浴びたので、
歯を磨くだけだ。

歯ブラシを使いながらふと鏡を見ると、
私の背後にくっついて、
頭の横から顔をのぞかせている麻実と
鏡越しに目があった。

彼女の目が笑っている。

「どうしましたか?」

「えへへー。
なんか楽しいです。」

「顔に書いてありますよ。」

「えっ、そうですか。」

「今からしかつめらしい顔してもだめです。」

「えー(笑)」

歯を磨き終わって、口をすすぐ。
麻実の方に向きなおって、
腰に手を回し、軽くキス。

眼を閉じてそれを受け入れ、
私の身体に腕をまわしてくる彼女。
すっかり恋人同士の甘い雰囲気だ。

これはこれで楽しいが、
これ以上恋愛的な雰囲気を深めてはいけない。
結局、最後につらい思いをさせてしまう。

唇を離し、
少し素っ気ない素振りでバスルームを出る。

逢瀬用のお道具袋を漁り、
底に埋もれていた衣装を引っ張り出す。
まだ封も切っていなかったが、
値札だけは剥がした。

バスルームで待っていた麻実に、
袋ごと手渡して言う。

「これを着て、出ておいで。」

彼女が袋を開ける前に、
バスルームの扉をそっと閉めた。

麻実 初逢瀬(その12)

軽くシャワーを浴び、
髪を上げてバスルームから出てきた麻実の姿は、
最初の緊張もすっかり解けて、
健康的な色気を存分に発散している。

そんな姿を密かに愛でながら、
別の欲求を満たすことにする。

「おかえりなさい。
さ、食べましょう。」

「わぁ、美味しそうです。
シャワー浴びてる時に、
お腹が鳴っちゃいました。」

地元から持参してきた地ビールを
グラスでシェアして、乾杯。

と、目の前で一気にグラスをほとんど空にする。

「ぷはぁーっ
ちょっと苦いですけどおいしいですね。」

「美味しそうに飲むねぇ。
これはエールだから少し苦味は強いけど、
口にあったようでなにより。」

いい飲みっぷりに、旺盛な食欲。
屈託のない笑顔と、他愛のない会話。
結局、1時間半ほどの時間を夕食と歓談で過ごした。

その会話の中で、
麻実がコスプレが好きだということを知る。
それを聴いて、逢瀬の道具袋の中に、
買ったらかしのあるコスプレ衣装が入っているのを思いだした。

ほどよく夕食もお開きの雰囲気になってきたところで、
麻実にプレイの続きを切り出す。

「さて、続きをしますか?」

「あ、はい…
…お願いします。」

「実はですね、たまたまですが、
秘蔵の衣装を持ってきてるんですよ。」

「え、ほんとですか?!
着てみたいです!
わー! どんなのですか!?」

「ずいぶん食いつきがいいですね。
それじゃ、また後でね。」

そう言って、身支度を整えるのために、
バスルームに入った。

麻実 初逢瀬(その11)

顔を首に擦り寄せて甘えてくる麻実の髪を
指で梳いたり撫でたりしながら、行為の余韻を楽しむ。
いつのまにか、彼女の呼吸のリズムが、
規則的なものになっていることに気がついた。

シーツをかけなおして、
寝入ってしまった麻実を起こさないよう、
私も静かに過ごす。

そうこうしているうちに、
私も意識を失ってしまったようだ。

麻実が寝がえりで目が覚めた。
彼女の邪魔をしないように、
首の下から腕を抜き、
ベッドをそっと抜け出す。

初秋の日が落ちるのは早い。
山に囲まれたこの街ではなおさらだ。
カーテンの隙間から外を見ると、
夕日はすでに山の向こうに沈み、
残照の中に宵の明星が光っているのが見えた。

軽くシャワーを浴びて、
買っておいた夕食の準備を整える。

惣菜を並べ、お茶を冷蔵庫から出してきたところで、
麻実が目を覚ました。

「夕食にしましょう。
シャワー浴びてきてくださいませ。」

「あ、はい…
私、寝ちゃってたんですね。」

「かわいい寝顔でしたよ。」

「えっ…」

ベッドの上で起き上がった麻実に、
バスタオルを巻いて、立ちあがらせる。
少し脚元がおぼつかない彼女の腰に手を添えて、
そのままバスルームに送りこんだ。

麻実 初逢瀬(その10)

麻実の横に仰向けで寝転がる。

彼女は頭を私の肩に載せて、
身体を寄せてきた。

麻実の首の下に腕を通して、腰に手を回す。
すると、彼女は脚を絡めてきた。

「ジュンさん、
すーごく気持ちよかったです。」

「でも、イけなかったでしょう?」

「ええ… でも、満足です。
あんなにいっぱいしてもらえるなんて
思ってませんでした。」

「ちょっと、しつこくしすぎたかなと
心配してたのですが…」

「あれだけ気持ちよくしてもらえたら、
イケなくても十分ですよー」

「いやいや、当初の目的を、
いきなり諦めちゃいけませんよ?」

「えーと、はい(笑)」

そんなピロートークを楽しむ。

やはり一度身体を合わせることで、
ずいぶんと打ち解けてくれたようだ。

少し話が途切れると、
麻実は顔を擦り寄せて甘えてくる。
そんな彼女の髪をなでて、
好きに甘えさせることにした。

麻実 初逢瀬(その9)

ゆっくりと麻実の中に刺激が送り込み始める。
麻実の甘い吐息はすぐに嬌声に変わり、
遮光カーテンの隙間から
夕日が漏れるホテルの部屋に響く。

幸い、麻実の中の感度は申し分ない。
イけるかどうかはわからないが、
気持ちよく過ごしてくれることは
間違いないだろう。

痛くしないような滑らかな動きを心がけながら、
彼女の中を隈なく刺激する。

特に感じるという部分はない代わりに、
どこも満遍なく気持ちいいようだ。

麻実の限界を確かめるため、
上半身を起こした正常位のまま、
徐々に刺激を強めて行くことにした。

麻実の両手は私の腰に添えられている。

時折、彼女の胸や唇を、
指や口で弄びながら、
緩急をつけて中に刺激を送りつづける。

刺激を強めると、
それに合わせて麻実の声も高く響く。
しかし、ある程度から先に昇りきれず、
天井に張りついてしまうような感覚だ。

中での刺激する角度を変えながら、
何度か昇りつめさせようと試みるが、
最後の一線がどうしても越えられない。

そうこうしているうちに、
麻実の様子に少し疲れが見えてきた。

ここで深追いしてもこれ以上高まることはない。
徐々に刺激を弱めて、
行為に区切りをつけることにした。

麻実の一番奥に入ったまま動きを止め、
最初と同じように彼女に覆いかぶさり、
キスを交わす。

彼女の両腕が私の身体に
まわされるのを感じる。

キスしたまま麻実の髪を優しくなでてから、
彼女の上から身体を離した。
プロフィール

斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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