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受け入れる悦び


「女性の快楽の開発が趣味」等と称しているので、
逢瀬の場面において
自らの欲望を直接的に表現することはあまりなかった。

加齢に伴って性欲が穏やかになっている(婉曲表現)こともあり、
「気持ちよくなっているお相手を見てニヤニヤする」
というのが基本的なスタンスだ。

しかし、幾人かのMを自覚しておられる女性とお逢いして、
その考えが少し変わりつつある。
皆さんが異口同音におっしゃるには、
「男の剥きだしの欲望を受け止めることが嬉しい」とのこと。

とはいえ、さすがに初逢瀬からそういう展開は自信がない。
そこで、ある程度逢瀬の回数を重ねてきていたM女性に対して、
自らの欲望を奮い立たせて、それらしいプレイをしかけていった。

下着を着けずに呼びつけて外で犯す。
喉奥まで犯して一番奥に射精し、飲ませる。
緊縛し、イこうが叫ぼうが構わずに気が済むまで犯す。
行為の後でぐったりしている女性の髪をつかみ、
口での更なる愛撫(掃除)を強要する。

そして見出したのは、
ソフトなプレイに徹していた時よりも、
はるかに嬉しそうな事後の様子だった。

一言で表現してしまえば、
「人それぞれ」ということなのだろう。
しかし、男の直接的な欲望に晒されることに、
嫌悪感を抱いてきた女性と、
そういう「酷い」プレイで感じる女性が、
ときに同一人物だったりするところがとても興味深い。

とある女性フォロワーさんの言葉が印象的だったので引用したい。

「オンナは男を受け入れるようになっている」

それは、必ずしも身体の構造だけの話ではないのだろう。
プロフィール

斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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