女性に対するほど評価軸がはっきりしているわけではないが、
男にも、女性から見た外見の良し悪しは、
その男のモテ度に大きな影響がある。
外見が優れている男は、世の女性から「イケメン」と呼ばれ、
合コン等の競争的環境において女性の人気を博するものだ。
自分の画像もなしに書いても説得力がないのだが、
私の外見の良し悪しは、せいぜい人並みか、
多分それ以下であることは自覚している。
これまでに付き合った女性達に、
私のどこが好きになったかをたずねてきたが、
誰一人として顔の造作に言及しなかった。
推して知るべしということだろう。
さて、以前に「
バイアス」という記事を書いたが、
ケメンな男がどういう環境にいて、
どのようなバイアスを獲得していくかを、
私がこれまでに見た中でもっとも極端な例を基に、
考察してみようと思う。
なにしろイケメンなので、
街に黙って立ってるだけで女性がナンパしてくる。
合コンなんぞに参加した暁には、
女性参加者全員からアプローチされて、
どの女性と会話するかだけで刃傷沙汰もありうる状況だ。
この状況をイケメン男目線で見ると、
○ 女はいくらでも寄ってくる
○ 離れていく女がいても替わりはいくらでもいる
ということになる。
こんな環境では、特定の女性を丁寧に扱う必然性はない。
むしろ本能の赴くままに、
自分の遺伝子を撒き散らすことになる。
「顔のいい男の中身はクズ」と言われる理由は、
この辺りにあるのだろう。
しかい、イケメンを非難しても無益だ。
なにしろ、彼にとってはそれが日常なのだし、
今も女性に言い寄られていることだろう。
それでもイケメンの魅力は抗いがたい。
となれば、相手に本気にならないことが、
不幸にならないカギになるのかもしれない。