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逢瀬の時間

逢瀬の時間、といっても詩的な意味ではなく、
逢瀬のための物理的な時間の長さことだ。

多くの女性とお逢いして気がついたのだが、
セックスで過ごす時間の感覚というのは、
人によって随分と大きな差がある。

1時間に満たないものと思っている女性から、
一晩中でも楽しみたいと思っている女性までいて、
本当に人それぞれだ。

概ね、それまでのパートナーとのセックスにかける時間が、
そのままそれぞれの女性の標準になっている。

たとえば名器の女性は、相手の射精が早い傾向があるので、
挿入に至ると「もうすぐプレイが終わる」と思いこんでいたりする。

私はどちらかというと長時間プレイ嗜好なので、
その辺りの感覚のズレがすごく大きいことがあって、
女性を戸惑わせてしまったりすることもある。

そんなこんなの行き違いがあったので、
最近は初めてお逢いする女性の場合、
逢瀬の時間を4時間くらいに設定することが多い。

それでも長いじゃないかと思う女性もいると思うが、
最初の1時間は概ね話を聴くのに必要な時間だし、
最後の1時間は余裕を持って身支度を整えてもらうのに必要な時間だ。
正味のプレイ時間は2時間ほどということになる。

それでもなお長いかなと思う女性もいるかもしれないが、
途方もなく長いという印象ではないと思う。
逆にこれより短いと、「性感の開発」という目的に、
大きな差し障りが出るようになる。

何かしら新しい感覚を感じてもらうには、
それなりの準備なり助走なりが必要であって、
丁寧にそれを進めていくには、
やはりある程度の時間が必要だ。
正直120分でも厳しいのだけど、
ぎりぎりの妥協点だと思っている。

ただ、性感の開発の進展していくにつれて、
長い時間を望むようになる傾向がある。

「初めて話を聴いた時は、
8時間も何をして過ごすのかと思ってました」

と言っていた女性が、
10時間でも時間が足りなく感じるように
なっていくのは嬉しいものだ。

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プロフィール

斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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