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麻実 初逢瀬(その11)

顔を首に擦り寄せて甘えてくる麻実の髪を
指で梳いたり撫でたりしながら、行為の余韻を楽しむ。
いつのまにか、彼女の呼吸のリズムが、
規則的なものになっていることに気がついた。

シーツをかけなおして、
寝入ってしまった麻実を起こさないよう、
私も静かに過ごす。

そうこうしているうちに、
私も意識を失ってしまったようだ。

麻実が寝がえりで目が覚めた。
彼女の邪魔をしないように、
首の下から腕を抜き、
ベッドをそっと抜け出す。

初秋の日が落ちるのは早い。
山に囲まれたこの街ではなおさらだ。
カーテンの隙間から外を見ると、
夕日はすでに山の向こうに沈み、
残照の中に宵の明星が光っているのが見えた。

軽くシャワーを浴びて、
買っておいた夕食の準備を整える。

惣菜を並べ、お茶を冷蔵庫から出してきたところで、
麻実が目を覚ました。

「夕食にしましょう。
シャワー浴びてきてくださいませ。」

「あ、はい…
私、寝ちゃってたんですね。」

「かわいい寝顔でしたよ。」

「えっ…」

ベッドの上で起き上がった麻実に、
バスタオルを巻いて、立ちあがらせる。
少し脚元がおぼつかない彼女の腰に手を添えて、
そのままバスルームに送りこんだ。

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斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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