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身体にバスタオルを巻いてお茶を飲み、
お互い一息ついた。
こちらからは、
敢えて今の行為には触れずに、
他愛もない話題を選んで話す。
かなり長時間にわたって、
梓の中への刺激を続けたので、
体力面での限界が近いだろう。
終電までの残り時間もあまり長くない。
彼女をイかせるという目的は達成している。
このまま今日は、雑談で締めくくろうと思っていた。
「そういえば、
お土産をお持ちいただいてましたね。」
「あ、冷蔵庫に入ってます。」
冷蔵庫から持ちこんでもらったケーキを出して、
完全にお茶会モード。
性的に満足して、
心を開いて話してくれる女性との会話は楽しい。
私も作った笑顔ではなく、
本心から楽しそうな顔をしていたのだろう。
梓が、にわかに真顔でたずねてきた。
「あの…
ジュンさんは、もう、いいんですか?」
「え? なんのことです?」
「私とまだ、してもいないのに、
満足そうな表情をしていたので…」
「いや、梓さんの素敵な瞬間を見られたので、
それだけでかなりうれしいのです。」
「…あ、はい。
でも…」
「なんでしょう?」
「私が抱いてほしいと言っても、
抱いてもらえませんか?」
さっき見た時計の時刻を思い出す。
梓の身支度を考えると、
せいぜい30分くらいか。
「それはもう、大歓迎です。
…でも、大丈夫ですか?
お疲れじゃありませんか?」
「明日は仕事も休みですし…
…お願いします。」
返事の代わりに、
テーブル越しに梓に唇を重ねた。