上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
急いで戻る衝動を抑え、
長すぎず短すぎずの時間を計りながら、
シャワーを浴び、身支度を整える。
バスルームから出ると、
梓は、照明を少し落とした部屋で、
ベッドに腰かけて待っていた。
ふと、少し肌寒いことに気がついた。
裸に近い格好で長い時間過ごすので、
部屋の温度調整には気を使う。
行為が激しくなりそうなときは26度、
そうでないときは27度が基本だ。
高めの設定なので、
夏場にエアコンが負けることはまずないが、
冬場の冷え込んだ日には、
エアコンの能力が負けてしまうこともある。
「寒くありませんか?」
と声をかけて、強中弱OFFしか調整できない
エアコンのつまみを回す。
「大丈夫です。」
と答える梓の隣に座って、
彼女の両方の二の腕に手を当てる。
やはり結構冷たくなっている。
「少しすれば暖まると思います。」
「はい。」
梓の二の腕に当てた掌から力を抜いて
上の方に撫で上げながら言った。
「…さて、梓さんの身体を探らせていただきましょうか。」
「はい。…お願いします。」
始まりの雰囲気を察した梓が目を閉じた。