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弥生 再会(その3)

私の目を正面から見つめて、弥生が答える。

「ジュンさんは前回、
最後に抱いてくれませんでしたよね。」

「ええ。」

「そういうことです。」

そう言って視線を逸らす。
そんな仕草ひとつとっても、
大人の女としての長足の進歩を感じさせた。

両手を軽く挙げて降参のポーズを作り、
彼女をシャワーに促す。

バスルームに消える弥生を見送り、
部屋の準備を整える。

ダブルルームが満室で、
ツインルームになってしまったので、
ベッドが狭いのが気になるが、
弥生相手にアクロバティックな体位もなかろうと思い直した。

やがて水音が止まり、
彼女がバスルームから出てきた。

てっきり、今回もまた、
バスタオルの下に下着をつけて
出てくるかと思っていたのだが、
その予想はいい方に裏切られる。

背中に大きな蝶の刺繍があしらわれた
シースルーの紺のベビードール。
同じ生地で繊細な刺繍を凝らしたショーツからは、
弥生の控えめなアンダーヘアが透けて見える。

おそらく口を開けたバカみたいな表情で、
彼女の姿をしばらく見ていたのだろう。

「…はずかしいので、
そんなにじろじろ見ないでください。」

弥生にたしなめられる。

「ああ、すみません。
あまりのセクシーさに気を失ってました。
では、私も浴びてきますね。」

そう言い訳して、
そそくさとバスルームに逃げこんだ。

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斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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