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美樹 一期一会(その15終)

何度目かの美樹のフェラでの目覚め。
朦朧としながら横目で時計を確認すると、
そろそろ身支度を始めてもらった方がいい時間だ。

「おはよう。」

彼女に声をかけると、
美樹はすぐに顔を上げて、
私の上に乗ってくる。

一晩でお互いが習得したベッドマナーは、
「目が覚めたら相手を襲う」こと。

ただし、今回で最後の挿入になりそうなので、
彼女の身体を私の横に転がして、
敢えてすげなく言う。

「そろそろ時間かな。
シャワー浴びてきますか?」

しかし、つい先ほどまで期待を込めて、
私のモノを愛撫していた美樹は、
それでは治まらない。

腕を私の首に絡ませ、
濃厚なキスで続きをねだる。

「それじゃ、これで最後だからね。」

美樹の身体を再び脇に転がし、
わざと億劫そうに起き上がって、
ベッドボードの上のコンドームを探す。

と、ここで致命的なミスをしたことに気付く。
コンドームが尽きた。

8枚から9枚は持ち込んだはずなのだが、
昨晩からの、挿入の繰り返しで使い切ってしまったようだ。

ホテルはラブホテルではないので、
備え付けのものもない。

それを伝えると、美樹のことだから、
生での挿入を求められるだろう。

黙って指と舌でイかせることにした。

すっかりイキやすくなっていた美樹の身体は、
期待していたものとは異なる刺激に対しても、敏感に反応する。
おかげで、無事に何度かイかせることができた。

「シャワーを浴びておいで。」

脱力している美樹を促す。

時間が押していたので、並行して後片付け。
ゴミ袋のコンドームの数が濃厚な一晩を物語っていた。

--------------------------------------------

その後、美樹からは何度か逢瀬の申し入れがあったが、
宿泊が前提となるとアレンジが難しい。

また、この手の女性は、欲しい時はすぐ欲しいという傾向があって、
今日か明日会いたい、というリクエストになる。

何度か予定がすれ違ってしまった結果、
その後はどうしてもタイミングが合わず、
そのまま自然消滅となった。

惜しいような、ほっとするような。
そんな気分。

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斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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