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美樹 一期一会(その10)

最初の交わりで、美樹の性的なキャパシティが
かなり大きいことはわかっていた。
本気で攻めても音を上げることはないだろう。

ゆっくりと大きなストロークを何度か繰り返し、
入っているモノの形と大きさを印象付ける。

その後は、嬌声を上げる美樹を、
欲望の赴くままに存分に犯す。

肩を掴み、
乳房を嬲り、
頭を抑えつけ、
脚を抱え、
尻をわしづかみにして…

即興でスタイルを変えながら、
お互いの身体を貪り合う。

ここまでは、
性感が成熟した女性との行為では、
ごく普通の展開だ。

しかし、そんな即興の流れが、
ある体位に行き着いた時に、
異変が生じた。

「あ、イク…」

どちらかが身体を起こしている体位での
激しいやりとりに少し疲れて、
対面側位での半分休みながらの行為に移って
すぐのことだった。

ゆっくりとした大きなストロークで、
彼女の性感レベルを保とうとしていたときに、
思いがけず、美樹が達してしまった。

半分休んでいるような体位なので、
彼女が達した後も、特にペースを変えずに
ゆっくりと刺激を続ける。

「あっ、あっ、またイっちゃうっ」

先の絶頂からさほど間を空けず、
勝手に昇り詰めて再び達する美樹。
彼女自身も予想外の事態らしく、
声が上ずって、動揺している様子がうかがえる。

そんな姿を見て、私の心の中で、
何かのスイッチが入った。

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斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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