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遥 初逢瀬(その12)

「えっ?」

もう一度ベッドに行きませんかと、遥を誘ったら、
返ってきたのは、心から意外そうな返事だった。

「お疲れでしたら、無理にとは言いませんが。」

「いえ、それは大丈夫ですけど…
あの… セックスって普通1回だけじゃないんですか?」

「えっ?」

今度はこっちが変な声を出してしまった。

「いや、失礼。
セックスは2人ですることですから、
回数なんかも2人で決めればいいものですよ。
常識で何回って決まってるものじゃありません。」

「そうなんですね。わたしてっきり…」

経験の少なさは感じていたが、
お相手の数もまたごく少数なのだろう。

経験の少ない女性との逢瀬では、
最初のHのお相手のクセのようなものを感じることがある。
今回の場合は… 皆まで書くのはやめよう。

改めて彼女に正面から向き合って、
少しおどけた口調でたずねる。

「遥さんは、今日、もっとセックスしたいですか?」

彼女は、恥ずかしそうに、でも少し嬉しそうに答えた。

「はい… もうちょっとセックスしたいです。」

彼女の手を取り、そのままベッドに差し招いた。

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斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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