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遥 初逢瀬(その11)

遥がシャワーを浴びる水音が響いている間に、
乱れたベッドの上を整え、照明を少し明るくして、
窓の遮光カーテンを開けた。

いつのまにか日が落ちて、
ほぼ夜景となった都会の景色が広がる。

やがて水音が止まり、
髪を上げてバスタオルを巻いた彼女が、
バスルームから姿を現した。

「おかえりなさい。」

と、おどけて遥をテーブルのそばの椅子に招く。

先ほどまでの行為で上気した肌と
緊張が解けて穏やかな表情が、
彼女の印象を一層あでやかなものにしていた。

「なんだか、さっきまであんなことをしてたのが、
嘘みたいです。」

「それ以前に、遥さんと私は、今日初めて会ったんですよ?」

「あ、そういえばそうですね(笑) ほんと不思議。」

「少しは楽しんでもらえましたか?」

「うまく言えないのですが、
知ってるHと全然違ったのでびっくりしました。」

「どう違いました?」

「痛くないのと…
あと、身体の奥の方が不思議な感じです。」

「痛くなくなれば、
だんだんと気持ちよくなってくるものですよ。
あとは、プライベートでいいHをたくさんすることです。」

そんな雑談をしばらく続ける。
あらゆる仕草が控えめながら、
よく笑う綺麗な女性との会話は楽しい。
ようやくアルコールも少し抜けてきた。

デイユースプランの終了時刻まで
2時間ほどになったところで、
遥を再び行為に誘った。

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斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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