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遥初逢瀬(その7)

「…はい。」

恥ずかしそうに脚を開き直して、視線をそらす遥。

少し羞恥心をあおるために、
脚の間に割って入る。
そして、彼女に見えるように、
指先にローションをたっぷりと取った。

「っ…」

体温よりわずかに高い温度のローションが敏感な部分に触れ、
遥は、身体をピクッと反応させる。

「痛くならないように、ね。」

これは、半分は言葉の通りで、半分は暗示だ。

入口が痛くなる女性は、
セックスは痛いものという
固定観念ができてしまっていることが多い。

そのため、いざ挿入というときに身構えてしまって膣口が固く締り、
男性をスムーズに受け入れることができなくなる。
男性側が、そこを強行突破しようとすると、
結局痛くしてしまう。

「これだけたくさんローションを塗ってもらったから、
今回は大丈夫かもしれない。」

と、遥に思ってもらえれば、
「痛くないセックス」の半分は達成したようなものだ。

ローションのおかげで、
感じさせて濡らす必要はない。
快感が衰えない程度にクリを刺激しながら、
全体にローションを行きわたらせ、
入口の周りをほぐすのに専念する。

ローションの湿った音が部屋に響く。

「ここ、痛くないかい?」

「…大丈夫、です。」

遥の中は、やや柔軟性に乏しいものの、
特に狭いわけでもなく、特に問題はなさそうだ。

彼女が目を閉じて、
自分の感覚に集中し始めたのを機に、
挿入に移行することにした。

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斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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