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「彼氏ができました!」
真琴はあっさりと言った。
二の句が継げずにしばらく絶句する。
なんとか精神を立て直して、質問した。
「いやいやいや、
それはめでたいことだけど、
なんで今日はここにいるんですか?」
「約束してましたから…」
「そういう人生の一大事の時は、
私のことは放っておいていただいてもいいのですよ?」
「えー、でもまたお逢いしたかったですし…」
「…そう言っていただけるのは、嬉しいのですが…
いや、本当に大丈夫ですか?」
本来ならホテルの部屋に入る前に
確認しておくべきだったが、
再開ということもあって油断していた。
改めて確認をする。
真琴は思案顔でしばらく考えていたが、
やがて何かを割り切ったようで、
笑顔で答えた。
「うん。大丈夫です。
お願いします。」