真琴との再会は、
初逢瀬からわずか1週間後になった。
初逢瀬が夕方から夜までの5時間ほどだったのに対し、
朝から夕刻までの1日コース。
前回の状況から、
相当ハードな逢瀬になることが予想されたので、
体調を整えたかった。
しかし、前日まで出張で、
出張先で別の女性と逢っていたりしたので、
あまり万全ではない状態でお逢いすることになってしまった。
朝の10時に、
真琴の自宅の最寄り駅のホームで待ち合わせる。
特に緊張した様子もなく、
時間通りに姿を現した彼女と合流し、
都内でも指折りのラブホテル街に移動する。
前回はシティホテルのデイユースだったが、
さすがにこの時間から使えるホテルはほとんどない。
そこで、あらかじめ真琴の了承を得て、
今回はラブホテルで逢うことにしていた。
駅からの道すがら、
昼食と飲み物を買い込み、
先に見繕っておいたラブホテルのひとつに、
無事に入室できた。
残暑の厳しい時期だったので、
エアコンを強めて、
冷えたお茶をグラスに注ぐ。
「さて、1週間ぶりですね。
何かいいことありましたか?」
「え! なんでわかるんですか?」
「ずっとニヤニヤしてますよ。」
「ええ、実は…」
今度は驚かされるのは私の方だった。