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完全に寝入ってしまったようだ。
ふと目が覚めると、右腕の感覚がなかった。
梓(あずさ)は、いつのまにか
こちらに背を向けていたものの、
腕枕のまま寝息を立てている。
微妙に腕をよじって、血行を確保する。
すぐに感覚は戻ってきたが、
結構長い時間、血流が止まっていたのか、
指先からぴりぴりとした痺れが伝わってくる。
痺れがおさまるまでの間、
空いている左手で、梓の身体を撫でる。
肉感的な彼女の身体は、
肌のきめが細かくて、
さわり心地がとてもいい。
性感帯まで手を伸ばすことはせず、
ごく軽いタッチで手の届く範囲を
半分無意識に撫で回した。
ようやく右腕の感覚が正常に戻ってきた頃、
熟睡していた梓が唐突に目を覚ました。
「…んん…」
後ろから軽く抱きしめて、
彼女の耳元でささやく。
「おはようございます」
「…あ、すみません。
すっかり寝ちゃいました」
「いえいえ、
私も今目が覚めたところです」
梓が腕の上で身体を半回転させて、
こちらに顔を向ける。
「…!」
彼女がいきなり唇を重ねてきた。
梓の手が私の身体に回され、
舌を絡める濃厚なキス。
唇を離す頃には、
性欲に火を付けられていた。