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智早 初逢瀬(その20終)

絶頂を越えた後の余韻の時間。
智早の中に入ったまま、
彼女の内側がヒクヒクと痙攣するのを感じる。

やがて、智早の呼吸が整うのと同時に、
内側の動きも収まった。

寝落ちさせてしまう直前に、
彼女の中から少し萎えかけたモノを引き抜く。

時間を確認するとあまり余裕がない。
少々耽りすぎたようだ。

添い寝してクールダウンの時間を取れる方がいいのだが、
心を鬼にして、シャワーを促す。

少し足元のおぼつかない様子の智早を、
シャワールームに送り込む。
そのまま狭いバスタブに2人で立って、
シャワーを浴びる。

私の方はざっと流しただけで、
彼女をバスルームに残して上がり、
さっさと身体を拭いて服を着た。

乱れたベッドを軽く整え、
部屋を片付けながら、
彼女が身支度を整えるのを待つ。

長い髪を整えるのに時間がかかったのか、
日常を回復した智早と話せる時間はほとんどなかった。

やむなく部屋を出て、
待ち合わせた場所まで送る途中で少し話す。

「いかがでしたか?」

「とっても楽しめました。
セックスっていいですね。」

「わはは。それはよかった」

「…次は、もうちょっとゆっくりお逢いしたいです」

「そうですね」

そんなことを話していると、
すぐに地下鉄の駅の入口に着いてしまった。

「…それではまた」

「メールしますね」

「楽しみにしてます」

階段を下りる智早を見送る。
姿が見えなくなる寸前、
彼女はこちらを振り返り、
笑顔で手を振ってくれた。

さて、次の逢瀬はいつになるだろう。

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斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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