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伊緒里の様子が落ち着いたタイミングで、
眠ってしまわないように声をかける。
「喉が渇きましたか?」
「…はい。」
「お茶にしましょうか。」
「…シャワー浴びてきていいですか?」
「どうぞ。気を付けてね。」
ベッドサイドに放置してあったバスタオルを手に取り、
少し足元が覚束ない様子の彼女を
バスルームのまでエスコートする。
シャワーの水音が聞こえてくる中で、
バスタオルを腰に巻いて、
乱れたベッドをざっと整え、
テーブルにお茶と、
彼女が持ち込んでくれていた茶菓子を用意した。
さすがに私も少し疲れたのか、
椅子に座ってボーっとしていると、
伊緒里がバスルームから姿を現した。
「おかえりなさい。
一休みしましょう。」
「あ、ありがとうございます。」
彼女がテーブルにつく。
「おつかれさま。
いただきます。」
そう言いながら、
なぜかお茶のコップを合わせて、
その行為のおかしさを互いに笑う。
プレイの前の伊緒里の表情に、
少し泣き顔が残っていたのが、
今は屈託のない笑顔になっていた。