2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

伊緒里 再会(その17)

伊緒里の様子が落ち着いたタイミングで、
眠ってしまわないように声をかける。

「喉が渇きましたか?」

「…はい。」

「お茶にしましょうか。」

「…シャワー浴びてきていいですか?」

「どうぞ。気を付けてね。」

ベッドサイドに放置してあったバスタオルを手に取り、
少し足元が覚束ない様子の彼女を
バスルームのまでエスコートする。

シャワーの水音が聞こえてくる中で、
バスタオルを腰に巻いて、
乱れたベッドをざっと整え、
テーブルにお茶と、
彼女が持ち込んでくれていた茶菓子を用意した。

さすがに私も少し疲れたのか、
椅子に座ってボーっとしていると、
伊緒里がバスルームから姿を現した。

「おかえりなさい。
一休みしましょう。」

「あ、ありがとうございます。」

彼女がテーブルにつく。

「おつかれさま。
いただきます。」

そう言いながら、
なぜかお茶のコップを合わせて、
その行為のおかしさを互いに笑う。

プレイの前の伊緒里の表情に、
少し泣き顔が残っていたのが、
今は屈託のない笑顔になっていた。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

最新記事
Twitter
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター
メールフォーム

お名前(ニックネームで):
メールアドレス:
件名:
本文:

検索フォーム
リンク
ブロとも一覧
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる