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愛美 初逢瀬(その10)

愛美の身支度を考えると、
タイムリミットまで小1時間。
少し話もしたかったが、
彼女の求めるとおり、
感覚に深く刻むのも悪くない。

無意識に愛美のボディラインをなぞっていた指先を、
背後から彼女の両尻の間に忍び込ませる。

内腿の部分まで、十分に濡れていることを確認し、
背中にキスをふらせながら、耳元で愛美にささやきかける。

「お好きな格好は?」

すでに甘い声を漏らし始めていた愛美は、
少しの間のあと、おずおずと体勢を変えた。

仰向けで脚を開き、
顔だけを横にむけている彼女。

顔を正面に向けて、問いかける。

「すぐ欲しいの?」

自分がしたことの意味を悟った彼女は、
照れ隠しに抱きついてきた。

彼女を腕をやさしくほどいて、言う。

「ここでは素直になってくれていいんですよ。」

恥ずかしそうにうなづく愛美。

「それじゃ…いただきます。」

「はい…」

すこしおどけながら、
コンドームをつけ直し、
彼女の中に戻った。

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斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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