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伊緒里がバスルームに姿を消したところで、
部屋の準備を整える。
ハーフボトルのワインはほぼ空になっていた。
夕食の跡を片付けて、ベッドカバーをはがし、
ベッドサイドにコンドームとローションを用意して、
照明を少し落とす。
手慣れたもので、すぐに終わってしまったが、
バスルームからはまだ水音が響いてくる。
これは長くなりそうだ。
結局、伊緒里は泊りということもあって、
メイクをすっかり落とし、
髪を洗ってドライヤーをかけて居室に戻ってきた。
おそらく自らの気持ちを整えるためにも、
必要な時間だったのだろう。
「それでは、私も失礼して…」
そういって、入れ換わりにバスルームに入る。
急ぐ必要はないが、最低限の身支度で済ませることにした。
バスタオルを腰に巻いてバスルームから出ると、
伊緒里はちょこんとベッドに腰掛けて、
私が戻るのを待っていた。
服をクローゼットにしまい、
彼女の隣に座る。
「お待たせしました。」
そういいながら、彼女の腰に手を回し、
伊緒里の唇をふさぐ。
彼女の両腕が私の身体にまわされるのを感じる。
長い長いキス。
ゆっくりと互いの唇と舌を貪った後で、
唇を離して互いの目を見合わせた。