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伊緒里 再会(その6)

「よろしくお願いします。」

と言われても、さて、いかがしたものか。

少しでもヒントになればと思い、
ひとつのことを尋ねる。

「…なぜ私に?」

グループセックス界隈には、
後腐れなくお相手する男は、他にいくらでもいるだろうし、
もっと手っ取り早く、
ハプニングバーで相手を見つけることもできるだろう。

「…怒りませんか?」

「怒る理由がありませんよ?
なんなりと、どうぞ。」

「今回は、普通のセックスがしたかったんです。」

ずっこけた心を立て直すのに、
2瞬間くらいの時間が必要だった。

「…そうですか。
確かにあまりこれといった芸はありませんけど…」

「あの時、ジュンさんって、
ものすごく普通に抱いてくれましたよね。
あんな感じなら、久しぶりで、病みあがりでも
大丈夫かなって。」

確かに、伊緒里と初めて逢った乱交パーティでのセックスは、
スローセックスの要素はあるものの、
基本的にオーソドックスなものだった。

概ねの方向性は見えたので、
彼女にシャワーを促すことにした。

「わかりました。
それじゃ、ゆっくりシャワーを浴びてきてくださいな。」

「はい。行ってきますね。」

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斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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