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伊緒里(いおり)と逢うのはほぼ1年半ぶりだった。
初めて身体を合わせたのは、
ネット上の知合いに招かれて行った
乱交パーティでのこと。
2つのベッドルームがあるホテルのスイートルームで、
秘めやかに開催されたパーティには、
10名強ほどの男女が集っていた。
一番遠くても、知合いの知合いほどの
比較的クローズドな人間関係。
ソファのあるリビングルームでの雑談を中心に、
女性と意気投合したら
シャワーを浴びてベッドルームへという流れ。
招かれた者の礼儀として、
状況を見ながら、
場の雰囲気を居心地よく保つように過ごしていた。
グループセックス界隈に近いメンバー構成だったせいか、
男性の方が若干多い構成だったにもかかわらず、
女性が1人取り残された。
先ほどまでの雰囲気から察するに、
アクティブな女性に誘われてこの場に連れてこられた様子。
あまりこういう場での経験がないのか、
立ち振る舞いかたを探っているうちに、
取り残されてしまったようだ。
テーブルには、私を誘ったパーティの世話役の
男性しか残っていない。
彼の薄い色のサングラス越しの「任せる」という視線を受けて、
彼女に声をかけた。