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今回は、理津子の経験の少なさを懸念して、
全般的にかなりセーブした動きに終始した。
お茶を飲んで一息入れた彼女に話しかける。
「疲れましたか?」
少し放心したような雰囲気のまま、
理津子がぽつりと答える。
「…嬉しかったです。」
「えっ?」
「セックスできて…嬉しかったです。」
そう言うと、突然、顔を伏せってしまった。
泣いているのか、肩が小刻みに揺れる。
彼女の手から中身が残ったグラスを預かり、
落ち着くまで肩を抱いて寄りそった。
時間にすると数分だっただろうか。
ようやく落ち着いたのか、
理津子がぽつりぽつりと話してくれた。
「彼が全然抱いてくれないので、
私って身体とかに何かおかしいところが
あるんじゃないかと思ってたんです。」
「全然。とても魅力的ですよ。」
「私のこと、ニコニコしながら抱いてるジュンさんを見て、
ああ、私って普通なんだなって…」
「あ、私、そんなにニヤけてましたか。
でも、理津子さんは、普通じゃありませんよ。
普通以上に魅力的な女性です。」
「嬉しかったのです。
すごく気持ちよかったし。」
「いい表情をされてましたね。」
「あ、見てたんですか? はずかしいなぁ。」
目元はまだ濡れていたが、
ようやく笑ってくれた。
「さて、ちょっと休みますか。
シャワー浴びますか?」
「はい。行ってきます。」
照れ隠しなのか、理津子はベッドサイドに
放り出してあったバスタオルを掴み、
律動的な歩みでバスルームに姿を消した。