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理津子 初逢瀬(その10)

理津子の入口の抵抗に負けそうになる程度に
硬度が下がった怒張を手で支えながら、
彼女の中をゆっくりと掘り進む。

締め付けは強いが、思いのほかあっさりと
全長が理津子の中に飲み込まれた。

彼女の上に肘で体重を支えながら、
優しく覆いかぶさり、
動かずに彼女の反応を見る。

「…?」

理津子が、その様子に疑問を呈するように首をかしげる。

「痛くありませんか?」

「ええ、全然。」

「それじゃ、動きますよ。」

「…はい」

過去の数回のセックスでは、
挿入されたらすぐに突かれていたのだろう。
そういう展開ではなかったので、
何か不都合が起きたのかと心配になったようだ。

ゆっくりと怒張を引き抜き、
再び理津子の中に収める。
そんな動きを数回繰り返すと、
その部分があたかも別の生き物のように
硬度を取り戻した。

スローな抽送を繰り返しながら、
彼女の表情を注意深く見守る。

目一杯硬くなった私のモノを受け入れても、
痛みを感じさせる表情は浮かばない。
目を閉じて、自分の内側から伝わってくる感覚を、
集中して味わっているようだ。

やがて、理津子の口から甘い吐息が漏れ始めた。

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斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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