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やがてシャワーの音が止んで、
バスタオルだけを身体に巻いた姿で、
理津子がバスルームから姿を現した。
「おかえりなさい。」
「…いきなり、Hな雰囲気になってますね。」
照明が落とし、
ベッドカバーをはがした部屋の様子を見て、
彼女がそう感想を漏らす。
「おや。
今日は、そのためにいらしたんですよね?」
と、少し意地悪を言ってみる。
「それはそうですけど…」
「思い出していただけて、嬉しいです。
では、私も失礼して、シャワーを浴びてきますね。」
「はい…」
ベッドに腰掛けて待つ理津子を残して、
バスルームに籠る。
焦らす必要もないので、
ごく普通の時間でシャワーを浴び、
歯を磨いて部屋に戻った。
部屋に戻ると、理津子はベッドサイドに置かれた
綿ロープ、スティックローター、目隠し、ローションといった、
お道具の類をしげしげと眺めている。
「ご興味がありますか?」
そう声をかけると、
彼女はちょっと驚いたようにこちらを振り返った。
「…こんなものを使ってするプレイが
本当にあるんですね。」
「それはそれで楽しいですけど、
所詮は小道具に過ぎませんよ。
理津子さんの場合は、
まずはオーソドックスに楽しむことを考えましょう。」
「オーソドックス?」
「普通のセックスってことです。」
そう言いながら、ベッドの理津子の隣に腰を下ろした。