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順にシャワーを浴び、
バスタオルを巻いて、
再びテーブルを囲む。
温かいお茶を入れるために、
湯を沸かしながら、
幸帆と今回のプレイについて
取り留めもなく話す。
「すごく貪欲でしたね。」
「そうですか?
普段からあんな感じですよ~」
「そ、そうでしたか…
元気なお相手さんですね。」
「ええ、ほとんどそれで
付き合ってるみたいなものですね(笑
そういえば、彼との相性はすごくいいです。」
「今回は満足いただけましたか?」
「…気持ちよかったですよー。
逢ってくれてありがとうございました。」
「いえいえ、どういたしまして。」
幸帆の態度の端々に、
わずかな落胆の気配を感じる。
私とのプレイが、彼女の期待したほどの
ものではなかったということなのかもしれない。
長いプレイとなったので、
もうあまり時間が残っていなかった。
お茶を入れて、持参したスイーツを食べ終えたら、
そろそろお開きの時間だ。
元の赤の他人同士への関係に戻ることを感じながら、
淡々と身支度を整えた。
ホテルの部屋を出て、駅まで彼女を送る間、
次の話は出なかった。
一期一会になる逢瀬は、こんな風に終わる。
その後、彼女からお礼のメールが1通届いたが、
それから連絡はない。