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幸帆 一期一会(その2)

明らかに待ち合わせの目印となる大きなモニュメントが
目に入っていない様子のまま、
とりあえずの方向に歩きはじめようとする幸帆。

そのまま、駅の中で迷われてしまっては、
本当に会えなくなってしまうので、
あわてて追いかけて声をかける。

「えーと、すみません。
幸帆さんですよね?」

「あっ… ジュンさん、ですか?」

人の流れの邪魔にならないところに移動して、
改めて挨拶をする。

「はじめまして。ジュンです。」

「あーよかった。
遅くなっちゃってすみません。
乗り換えを間違えちゃって…」

「大丈夫ですよ。
ともかくもお会いできてよかった。」

幸帆の姿を改めて見る。
少し大柄で色白な美人さんだ。
痩せているわけではないが、
背の高さもあって、
身体のラインがすっきりしている。
そして、少しタレ目な表情に
愛嬌と色気が混在していた。

最初の表情から、
お断りはないと思っていたが、
念のため確認をする。

「私で大丈夫ですか?」

「はい、大丈夫です。」

迷うでもなく、照れるでもなく、
平然とした様子で答える幸帆。

心の中でガッツボーズを作る。

「それでは、いきましょうか。」

内心の喜びが滲み出ないよう、
営業スマイルを作りながら、
彼女を駅の出口の方にいざなった。

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斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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