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遥からの次の逢瀬の申し込みは、
案外早く訪れた。
初逢瀬から10日ほど後の午後、
大きなターミナル駅にて、
彼女と待ち合わせることになった。
とても暑い日だったので、
先にビールと軽食の買い出しを済ませ、
約束の時刻の10分前に、
待ち合わせ場所の改札口に移動する。
すると、時間ちょうどに、
遥が改札の逆側から現れて、私に声をかけた。
てきり改札の中から出てくるものと
思いこんでいたので、
完全に意表をつかれた形になったが、
気を取り直して笑顔を作る。
「こんにちは。
またお逢いできましたね。」
「ええ。今日もよろしくお願いします。」
人目を惹く容姿の遥と長く立ち話をしているのは、
あまり得策ではない。
「それじゃ、早速ですけど、
涼しいところにいきましょうか。」
「はい。」
ホテルへ向かう道中、
さすがに手をつないで来ることはないが、
初逢瀬の時よりずっと近くに寄りそってきてくれる。
外の熱気を避けるため、地下街に沿って移動し、
無事にホテルにチェックインした。