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愛美との初逢瀬の後、
儀礼的なお礼のメールのやり取りがあった他は、
連絡のない日々が続いた。
次回があるかどうかは半々くらいだと思っていたので、
正直なところ、ほとんど忘れかけていたところに、
彼女からのメールが届いた。
愛美との初逢瀬から概ね3カ月。
このインターバルの長さは、めずらしい。
逆にそのことに興味をひかれて、
逢瀬をセッティングした。
ワーキングマザーらしく、
希望の日程は平日の昼間だが、時間が長い。
朝から夕方まで、
概ね8時間ほどのアレンジとなった。
ちょうどいいデイユースのプランがなかったので、
ラブホテルでの逢瀬になる旨了解をしてもらって、
当日を迎える。
世界でも有数の利用者数を誇る、
都心のターミナル駅。
いくつかある有名な待ち合わせスポットのひとつで、
愛美と待ち合わせることとなった。
3カ月も経つと、さすがに容姿の記憶がおぼろなので、
念のために待ち合わせのための服装を連絡してもらう。
約束の時刻の10分前に
待ち合わせ場所に着いた。
ラッシュ時間も過ぎたばかりの時間帯で、
待ち合わせの人の数は少ない。
第一、待っている女性の数が少ない。
これなら楽勝だと思い、
少し油断してしまった。
「ジュンさん?」
いつの間にか、私を見つけてそばに来ていた愛美に、
突然声をかけられた。