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麻実 初逢瀬(その5)

ベッドに腰かけていた麻実の横に座り、
声をかける。

「おまたせしました。
心の準備はできましたか?」

「ええ、大丈夫です。」

私の目を見てはっきりと答える麻実。
少し上気した表情が印象的だ。

ゆっくりと会話の時間を取ったことで、
すっかり緊張もほぐれ、
疑似恋愛的な雰囲気を醸すことができたようだ。

彼女の綺麗なストレートの髪に手を触れ、
そのまま指先を滑らせて、白いうなじに手を回す。
これからされる行為を察した麻実が目を閉じた。

最初はごく軽く唇を合わせる。
ついばむように麻実の唇をはみ、
やがて少し開いた彼女の唇の間を、
舌先で刺激する。

互いに舌を絡ませる淫らなキスに発展するまで、
さほど時間はかからなかった。

唇を離して視線を交わす。
すっかり上気した頬と潤んだ瞳。

イかせることができるかは分からないが、
少なくとも麻実にとって
気持ちいいセックスができると確信した。

再び唇を貪り合うようなキスを交わしながら、
彼女の身体を覆っていたバスタオルをはぎ取る。

指先を麻実の身体に軽く這わせながら、
しばらくキスを続けた後、
彼女を仰向けにベッドに倒した。

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斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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