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麻実がバスルームに姿を消した後、
部屋のセッティングを始める。
カーテンを引いて、
片方のベッドのブランケットを半分めくり、
ベッドサイドにコンドームとお道具を並べ、
照明を少し絞る。
そんな準備が済んで、
元の椅子に戻って待っていると、
シャワーの水音に混ざって、
麻実のハミングが聞こえてきた。
ずいぶん時間をかけて緊張をほぐしてきたが、
その甲斐があったようだ。
やがて水音が止まり、
バスタオルを身体に巻いた麻実が
バスルームから戻ってきた。
緊張で猫背気味だったせいか、
あまり認識していなかったが、
よく見るととてもグラマラスなお身体だ。
長い髪を上げてタオルでまとめたうなじからは、
何房かの遅れ毛が
たくらまざる色気が醸しあがっている。
「おかえりなさい。
ずいぶんご機嫌な様子でしたね。」
「あ… 聞こえてましたか。
なんだかちょっと楽しくなっちゃって。
よろしくお願いしますね。」
「それは嬉しいですね。
では、私もちょっと失礼します。
ちょっと待っててくださいな。」
内心に灯った欲望の火を隠しながら、
バスルームに入る。
はやる心を抑えながら、
ゆっくりとシャワーを浴び、
歯を念入りに磨いてから、
腰にバスタオルを巻いて
バスルームを出た。
麻実は準備を整えたのとは
別のベッドのベッドカバーの上に
ちょこんと腰掛けて待っていた。