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アイスティーを2つ頼み、
ガラス越しに駅の構内が見えるカウンター席に並んで座る。
初対面の場合、L字な配置がベストなのだが、
そういう形を取れる席がなかった。
改めて麻実の姿を見る。
緊張のせいで少し猫背気味だが、
浅田真央によく似たすっきりとした容姿の
かわいい女性だ。
まずは簡単な自己紹介から、
雑談を展開する。
オープンスペースということもあり、
性的な話題を振ることは避け、
緊張をほぐすことに注力する。
小1時間ほど他愛もない会話を続け、
国立大学の大学院生という才媛らしく、
大学の講義や学界発表の話題で、
ずいぶん楽しそうに話してくれるようになった。
グラスの中身が、氷が解けた水だけになった頃、
チェックインの時間を過ぎた。
「さて、そろそろ行きましょうか。」
「あ、はい…」
「と、その前に、晩御飯を買い出していきましょう。
お好きなものを選んでくださいな。」
「あ、はい!」
とたんに、嬉しそうな表情を見せる。
きっと食べるのが好きな女性なのだろう。
事前にお聞きしていた好物(たこやき)の
売り場につれて行くと、
嬉しそうに3人前を注文する。
そのほか栄養と味のバランスを考えながら、
駅ビルの惣菜屋でおかずを選び、
最後にヴィドフランスに戻って、
デザートと翌朝の朝食を買い込んだ。