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麻実 初逢瀬(その1)

初秋というにはまだまだ残暑が厳しすぎる時期、
私は、新幹線が止まる、ある地方都市の駅にいた。

麻実(まみ)との待ち合わせは、
その駅のJR在来線の改札口。

私は、車で移動してきて、
駅前のシティホテルの駐車場に車を止め、
買い出しのためのお店を下見していた。

車での長距離移動の際は
最低1時間は余裕を見て動くようにしており、
結局、順調過ぎてずいぶん時間が余った。

麻実からは1時間ほど前に
その日の服装の連絡とともに、
「これから電車に乗ります。
予定通りです。」
とメールが来ている。

県内ということは事前に聞いていたが、
かなり遠くから来てくれるようだ。
確かにこの県は大きい。

ようやく待ち合わせ時刻となった。
改札口からは、ちょうど今到着した電車の乗客と思われる、
20人ほどの人々が吐き出されてくる。

麻実は23歳の大学院生。
そんな雰囲気の女性は1人しかいなかった。
見た目にも緊張している様子が伝わってくる。

一応、服装が合っていることも確認してから、
声をかける。

「こんにちは。ジュンです。
はじめまして。」

麻実は、こちらが照れくさくなるほど、
まっすぐに私の目を見てから、
少しだけ安心したような表情を見せてくれた。

「はじめまして。麻実です。
今日はよろしくお願いします。」

この反応を見て、
お断りはないと確信したが、
一応、確認は怠らない。

「私で大丈夫ですか?」

「はい…」

電車の到着時刻の関係で、
ホテルのチェックイン時刻までは
まだ少し時間があった。
もっとも、日曜の宿泊だったので、
頼めば入れないこともないと思うが、
フロントでまごつくのは格好が悪い。

緊張しきっている彼女を少しでもなごまそうと、
満面の笑顔を作って言った。

「それでは、最初はちょっとお茶でもしながら、
お話をお聞きしましょうか。」

改札口のすぐ隣にあった
ヴィドフランスに彼女を誘った。

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斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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