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梓 再会(その12)

引き抜かれる怒張を追うように、
梓(あずさ)の膣が締め付けてくる。

「うぅん…」

自分の膣内の動きで湧き上がった感覚に、
彼女が思わず声を漏らす。

抜ける寸前の位置で止めて、
梓の中が締まりきるのを待って、
再び奥までゆっくりとワンストロークで貫く。

「…んぁっ!」

締まっていた肉壁を強く穿たれた刺激で、
梓が声を上げる。

中の形が怒張に馴染むまで奥でとどまり、
再び引き抜き、改めて貫く。

少しペースを速めながら、
執拗に繰り返す。

「んーっ、あっ、んんーっ」

やがて、内側から湧き上がる感覚を、
押し留めようとするかのように
梓の身体が反り返り、
両の手はシーツを握り締める。

彼女の性感が順調に高まってきたので、
まずはイク感覚を思い出してもらおう。

前回のときの彼女のイク様子を思い出しながら、
体勢を変えて挿入の角度を調整する。

上体を起こして彼女の腰を両手で抱え、
これまでのゆっくりしたペースから、
律動的なリズムでの刺激に切り替える。

「あっ、ああっ、あっあっ、あああっ!」

梓の快感を押しとどめようという努力はあっさりと放棄され、
その口からは、感じていることが正直に表現される。

しかし、その段階もさほど長くなく、
彼女の快感は更に高みに上っていく。

「んっ… っ… ふぁっ… んっ…」

荒い呼吸の中で、声にならない声が混ざる。
そろそろ頃合だろう。
彼女の中に、もっとも強い刺激を
一気呵成に叩き込んだ。

梓 再会(その11)

ベッド脇の照明を暗めに点けて、
毛布を半分はぎとってから、
梓を四つん這いでベッドに乗せる。

そのままバックで続きをするつもりだったが、
彼女はすぐに身体をよじり、
仰向けになった。

その様子を見て、
私も梓の横に身体を寄せる。

すると、急に梓に強く抱きつかれ、
彼女に唇をふさがれた。

前歯が当たるような激しく情熱的なキス。
互いに唇と舌を貪りあい、
唇の間から喘ぎ声が漏れる時間が流れる。

ようやく唇を離し、顔を見合わせた。
互いの瞳を見つめあう刹那の時間の後、
視線を伏せて梓がつぶやく。

「…してください」

情熱的なキスで、欲望に火が付いていた。
彼女の脚の間に割って入り、
足首を掴んで脚を大きく開かせる。

暗い照明の下でも、
梓の中核部分が濡れそぼっている様子がよく見える。

追加の愛撫は不要だろう。
熱を帯びた彼女の中心に、
限界まで硬くなっていた怒張をあてがい、
ワンストロークで、最奥まで貫いた。

「っ!!!」

梓が声にならない声を上げて、
身体をのけぞらせる。

その上に覆いかぶさって、
彼女の身体を抱きしめた。
胸を合わせ、梓の胸の豊かな盛り上がりと、
先端の少し硬くなった部分を直接感じる。

一層の欲望の火をひそかに燃やしながら、
梓の一番奥から、怒張をゆっくりと引き抜いた。

梓 再会(その10)

梓(あずさ)の名器の刺激に、
ようやく私のほうも馴染んできた。

焦らすようなゆっくりとした抽送から、
彼女の性感を昂ぶらせるような、
明確な意図を持った刺激に、
徐々に切り替えていく。

「あっ、あっ、ああっ、あっ…」

青白い夜景の光に仄かに照らされた豊かなヒップの間に、
怒張しきった私のモノが、
湿った音を立てながら繰り返し突き立てられる。
その動きに合わせた梓の嬌声が更なる劣情を煽る。

そこからはさほど間をおかず、
彼女が自分の身体を支えられなくなった。

膝を折ってしまいそうになる梓の腰を
両腕を回してがっちりと支えながら、
もうしばらく彼女の淫肉を抉ることを貪る。

「あーっ、んーっ、だめっ、ああっ」

とうとう梓の上半身が崩れ落ちる。
彼女の中から怒張を引き抜いて、
倒れてしまわないように身体を支えた。

「…さて、ベッドに行きますか」

荒い呼吸の中で頷く梓。
腕を取って彼女の身体を起こし、
ふらつく脚に注意しながらベッドへ導いた。

梓 再会(その9)

「はぁ…」

挿入に伴う感覚の波が去って、
梓(あずさ)が一息つくように、ため息をついた。

その様子を見て、挿入での刺激を始める。
彼女のヒップをもう一度、
両手でわしづかみにして強くひきつけ、
一番奥まで怒張をねじ込む。

「あっ、ああっ…」

梓に切ない声を上げさせてから、
ゆっくりと引き抜く。

彼女の淫らな肉が、
抜き去られる怒張を追って
締め付けてくるのを感じる。

完全に抜けてしまう直前に止めて、
動きを逆転させる。

締め付けられた淫肉を、
限界まで硬くなった怒張が穿つ。

もともとの名器の資質と、
中が締まりやすい脚を閉じた姿勢も相まって、
強烈な刺激と快感が私の背筋を駆け上がる。

「…ん…ふぅ」

思わず少し声が漏れる。

ある程度中の刺激に慣れると、
元々の遅漏属性が出てきて、
少々の刺激ではイクとはなくなるが、
挿入直後の感覚が新鮮なタイミングでは、
少しムズムズする時がある。

快楽に任せて腰を使ってしまわないよう気をつけながら、
じっくり梓の中の感覚を楽しむ。

やがて、彼女の口から漏れるのが、
甘い吐息から、絶え間ない嬌声に変わっていった。

梓 再会(その8)

梓(あずさ)とは少し身長差があるので、
彼女の脚を閉じ気味にし、
こちらは少し脚を開き気味にして高さを合わせる。

「さて、いきますよ?」

「…はい」

梓が切なそうな声で答える。
襞の中心部が微妙にうごめき、
薄いウレタンの厚み越しに私の先端部分をついばむ。
その感覚に、初逢瀬での彼女の名器ぶりを思い出した。

彼女のヒップをしっかり掴みなおし、
覚悟を決めて腰を進める。

「ああっ…」

梓の中に怒張の先端が滑り込んだ途端、
強烈な締め付けを受ける。
ぐしょぐしょに濡れているはずなのに、
とても強い抵抗を感じる。

一気に貫いても良かったが一応安全策のため、
一定のテンションをかける方法で臨む。

こうすることで、
梓の締付けの強弱の波に合わせて、
弱まった時に中に進む。

中に挿ってくる感覚に反応して
また中が締まるが、暫くするとまた緩む。
そんなことを数回繰り返して、
ついに、彼女の中に全体が納まった。

「あっ…あっ…」

自分の意志ではコントロールできない脈動に合わせて、
性感の波が梓の身体を走る。

微妙にゆらめく彼女の身体を見下ろしながら、
中がうごめく感覚を楽しんだ。
プロフィール

斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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