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性感について真剣な悩みの抱えている女性は多い。
これまでお相手してきた女性の概ね7割は、
お悩み系とでも言うべき、そのような女性だった。
残りの3割はというと、Hが好きで単純にHを楽しみたい、
という率直な願望をお持ちの女性達だ。
「女性の性感の追求」なる看板を掲げている以上、
人並み以上のHができると期待して、
コンタクトしてきてくれる。
ある意味、こちらにプレッシャーのかかるお相手ではあるが、
それを理由にお断りするほど無欲でもない。
普段のHの相手には不自由していないだけあって、
世間一般的な視線で、レベルの高い容姿の女性が多い。
今回会うことになった美樹も、
そんなタイプの女性だった。
彼女は、待ち合わせの時間に10分近く遅れてやってきた。
少し前に、遅れる旨のメールをもらってはいたので、
すっぽかしの不安はなかったが、
このタイプの女性にしては律義な方だ。
現れたのは小柄ながら
メリハリの付いたプロポーションの、
勝気なメイクが印象的な女性。
常に男の視線を意識しながら、
オンナを満喫している雰囲気が伝わってくる。
「こんばんは。はじめまして。ジュンです。」
声をかけると、美樹はこちらを一瞥して、
特に表情を変えずに、目線をそらして素っ気なく答える。
「あ、よろしく。」
これは、ごめんなさいパターンかと警戒して、
率直に切り込む。
「おっと、ご期待に沿えませんでしたか?」
「別に…」
彼女の答えは、予想とは異なっていた。
ただ、重ねて正面からたずねる。
「私が生理的に受け付けられなそうなら、
今、おっしゃってくださいね。」
「…ええと、移動しませんか?」
少し不機嫌そうな声で答える美樹。
「お茶にしますか?」
「ホテルでいいです。」
ぶっきらぼうで、かみ合わない会話だが、
ともかくもホテルに行くことは同意してくれたようだ。
彼女のテンションの低さの原因に考えを巡らせながら、
ホテルに向かって歩きはじめる。
美樹は、微妙な距離を保ちながら、
それでも離れることなく、
駅前の通りをはさんだホテルまでついてきた。