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梓 再会(その3)

ホテルの窓際で抱き合って、唇を合わせる。
舌を絡めることはせず、ついばむようなキス。

しばらくして、緊張していた梓(あずさ)の身体から
少し力が抜けたのを感じて、唇を離す。
そして、互いの目を見合わせて笑った。

「…さて、腹ごしらえしますか」

「…はい」

少し照れたような様子で目をそらす梓。
そのままテーブルの傍に座ってもらい、
買い出してきた夕食を広げる。
最後に、グラスにビールを注いで準備完了。

「さて、改めてお久しぶりです。
 乾杯」

「おひさしぶりです。乾杯」

ささやかな宴が始まった。

程よく飲みながら、
初めての逢瀬からの3ヶ月ほどの間の、
近況をお聞きする。

仕事がとても忙しく、
まったく色気のない生活だったと語る梓。

「前回、ジュンさんにお逢いして、
せっかくいい感じの身体になれたのに、
元通りになっちゃったかもしれないなぁって」

「たしかに3ヶ月は、
ちょっと微妙な期間かもしれません」

「わー、やっぱりそう思いますか?」

「梓さんの場合は、
なんとなく大丈夫な気もしますけど」

「そうですか?」

「なんとなく、です」

「えー、心配です」

「後でじっくり確かめて差し上げますよ。ふふふ」

「んーもう、ジュンさんはいつもそうなんだから」

「やはり、実際に触れてみないとね」

食事を進めながら、
そんなちょっと際どいやり取りを楽しむ。

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斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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