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往来の激しい場所にあまり長居はしたくないが、
どうしても確認しておきたいことがある。
「…私で大丈夫ですか?」
智早は笑顔を作って答えた。
「ええ、大丈夫ですよ」
「…それでは、場所を移しましょうか」
「はい」
彼女と連れ立って、賑やかな通りを離れ、
1本わき道に入った先にあるホテルに向かう。
智早は少し背が高く、
すっきりとした雰囲気の女性。
背中の中程まである
ストレートな髪が印象的だ。
予約していたホテルに
デイユースプランでチェックインし、
ホテルの部屋に腰を落ち着ける。
グラスに冷茶を注ぎ、テーブルを囲む。
「あらためて、はじめまして」
「はじめまして」
そんな少し改まった挨拶から、
ゆっくりと会話を進めていった。