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伊緒里 再会(その14)

着けたまま眠ってしまっていたコンドームを外し、
伊緒里のフェラチオを受け入れる。

彼女の唾液が私と彼女の粘膜の間に挟まれて、
湿った音を立てる。

手と口の刺激のバランスが絶妙な、
伊緒里の愛撫の快楽を楽しみながら、
私の頭の片隅で、少し冷静に乱交パーティでの
彼女とのプレイを思い出していた。

あの時も伊緒里は、一見の相手の私に対して、
自分が受けたのと同じだけの快感を
返そうとしていたように思う。

最後は私が挿入で主導権を取って、
彼女の体力が尽きるまで続けたが、
途中まではしたりしかえしたりという、
楽しいけれども、
私に対して気を遣いすぎた感じがする、
やや自衛的なプレイだった。

怒張から流れ込む快感に耽りながら、
唐突に頭の中で、
プレイ前に伊緒里が涙ながらに語った心の病の話と、
彼女のプレイスタイルが結びついた。

伊緒里の頬に手をやって、
視線を合わせて話しかける。

「そのまま上においで。」

彼女は、少し躊躇する様子を見せたが、
そのまま目で促すと、おずおずと口を離した。

頭上のベッドボードの上から
新しいコンドームを取り、
そのまま自分で着ける。

なんともバツの悪い瞬間だが、
正しく装着するためには、
あまり女性に任せたくない作業だ。

怒張の根元まで0.02mmの厚みのウレタンに
確実に包まれたのを確認し、
伊緒里を再び促す。

「さ、おいで。」

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斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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