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伊緒里 再会(その12)

伊緒里に身体を重ねたまま、
彼女の呼吸と中の脈動が落ち着くのを待つ。

思ったより少し長い時間をかけて、
伊緒里の様子が落ち着いた。
萎えかけていた私のモノを、
コンドームが脱落しないように根元を押さえながら、
ゆっくりと引き抜く。

そのまま彼女の首の下に腕を入れて、
仰向けで添い寝の体勢を作った。

すると、伊緒里は無言で、私の肩に頭の乗せ、
こちらに身体を寄せて、脚を絡めてきた。

彼女の背中をゆっくりとしたリズムで
ポンポンと軽く叩く。
やがて伊緒里の身体から力が抜けて、
呼吸が規則正しくなっていく。

彼女のそんな様子につられて、
こちらも夢うつつの状態に引きこまれていった。

次に気が付くと、
伊緒里が少し居心地悪そうに身じろぎをしていた。
うっかり少々眠ってしまったようだ。

先に目が覚めた彼女が、
寝こけている私を起こすまいと、
身動きせずにいてくれていたらしい。
少し慌てて声をかける。

「…すみません。眠っちゃいましたね。」

伊緒里はそれには答えず、
私の上に覆いかぶさって、唇を重ねてきた。

舌を絡め合う濃厚なキス。
条件反射的に、彼女の身体に指先を這わせる。

「ぁふ、あ…」

その刺激に敏感に反応し、
合わせた唇の隙間から伊緒里の声が漏れた。

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斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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