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理津子 初逢瀬(その20終)

放心している理津子をベッドに残し、
ざっとシャワーを浴びる。

最後の行為の後、
私と女性のどちらが先にシャワーを浴びるかは、
悩ましいところだが、
時間がタイトな場合は、先に浴びてしまうことが多い。

男のシャワーなんて、ほんの2、3分程度だが、
時間のあるときは、
しばらく添い寝したあとで、
レディファーストを気取りたいものだ。

ベッドに戻ると、理津子が寝入りそうになっていた。
ここで寝入られてしまっては時間的に少々まずい。
少し強引に目を覚ましてもらって、
シャワーを促す。

彼女の衣服等も一緒にバスルームに持ち込んでもらい、
そのまま身支度してもらうことにした。

バスルームから水音がしはじめるのを待って、
私も服を着て、部屋を片付ける。

互いに身支度が終わって、
お茶を入れたテーブルを囲むと、
10分程の時間が残った。

「…今回はいかがでしたか?」

「勇気を出して、来てみて良かったです。
すごく気持ちよかったし、
ああ、私、セックスが好きなんだなーって、
感じることができました。」

「そう言っていただくと、
遊び人冥利に尽きますね。」

「ジュンさんって、遊び人だったんですね(笑)」

「あれ? 言ってませんでしたっけ?」

「言ってませんよ~。
でも、ジュンさん、本当にイかないんですね。」

「女性が気持ちよくなってくれれば、
それで十分に満足ですからね。
というより、そっちの方が大切です。」

「そんな男の人もいるんですね…
今回は色々と、すごく勉強になりました。
ありがとうございました。」

「いえいえ、こちらこそ。」

そう言いながら、お互いに頭を下げあったあと、
目を見合わせて笑った。

「さて、そろそろお送りしましょうか。」

「はい。」

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斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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