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理津子 初逢瀬(その16)

理津子には名器の素質があって、
今後のお相手も早漏にしてしまう可能性が高いと話した。

「わー、すこし嫌な予言をされちゃいましたね。
心配です。」

「10人に1人くらいは、
少々の名器には負けないような男がいますから、
そんな男を探してくださいな。」

「はい(笑)
でも、好きになる前にそんなのわからないですよぉ。」

「好きになる前にセックスしちゃえばいいんですよ。」

「えっ、それは…」

「好きになっちゃった相手のセックスが、
とてもとても残念だったら困るじゃないですか。」

「それはそうですけど…」

「大丈夫ですよ。
今日もこうやって好きでもない相手と
セックスできたわけですし。」

「あっ。
…そういえばそうですね。」

理津子の目がいたずらに輝く。

「幸運を祈ります。」

「はい(笑)」

そんな感じで話の区切りがついたところで、
プレイの続きを切り出す。

「えっ? またしてくれるんですか?」

「…もしかすると、
これで終わりって思ってましたね?」

「…はい。」

「お嫌なら、正直におっしゃってください。」

「い、嫌だなんてそんな…
むしろ、お願いします!」

「それをきいて安心しました。」

そう言いながら、
理津子の顎に指先を伸ばした。

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斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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