上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
エスカレータを何台か乗りついで、
地下鉄の駅と直結しているホテルにチェックインする。
世間話をしながらホテルの部屋に移動して、
靴を脱ぎ、テーブルに着いてもらう。
夕方からの逢瀬なので、
まずは腹ごしらえから。
事前に購入しておいた夕食を並べ、
ビールをグラスに注いで乾杯。
他愛もない話題と食事で、
理津子の気分をほぐし、
アルコールが少し回ってきたところで、
徐々に本題に切り込んでいく。
事前のアンケートでも、
参加の目的は書いてもらっているが、
直接対面でお聴きしないと、
その本質は掴めないことが多い。
一度の逢瀬で、女性に満足してもらうには、
その目的を掘り下げることが不可欠だ。
彼女の場合は、
「セックスを楽しみたくて」
という記述だったが、
これではほとんど理由になっていない。
「今回、お越しいただいたのは、
何か特別思うところがおありになりますか?」
「私、セックスしたいんです。」
「彼氏さんがいらっしゃいませんでしたっけ?」
「いるんですけど…」
「けど…?」
「フェラしかさせてもらえないんです。」
「え、セックスしてないんですか?」
「付き合い始めの頃の2、3回だけで、
あとは職場の車の中でされるだけなんです。」
「職場恋愛なんですね。
失礼ですが、お仕事は何を?」
「巫女です。」
「え?」
「神社が職場なんです。」
「あ、あの袴を穿いている巫女さん?」
「そうです。」
彼女の染めていない長い髪も
極端な薄化粧も、
これで合点がいった。
「神主さんの娘さんとかなんですか?」
「いえ、普通に公募しているところに応募しました。」
神社の名前までは尋ねなかったが、
初詣の人出ランキングの常連だそうだ。