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幸帆 一期一会(その9)

「どうしました?」

「…このまま、お願いします。」

そう言って、私のモノを握り直す幸帆。

「もう、ほしいの?」

返事は、頷きだった。

初めての逢瀬で、
中を触れないままに挿入に移行することは、
基本的にはしない。

痛みが出るかもしれないし、
それがないにしても、
内側の感じ方がわからないままというのは、
パフォーマンスの面で不安だ。

しかし、幸帆の場合は、
挿入でのプレイが好きということは、
先ほどまでの会話でよくわかっっている。

そして、すっかり準備が整っていて
「挿れてほしい」と懇願する魅力的な女性を前にして、
それに応えないということも難しい。

そんな葛藤を一瞬で終えて、
枕元のコンドームに手を伸ばした。

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斉藤 ジュン

Author:斉藤 ジュン
逢瀬を重ねるたびに快感を深めていく女性の姿を綴っていきます。

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